汎用性が高く、重要な項目を網羅した「報告書・議事録 共通テンプレート」の構成案を示します。
報告書・議事録 共通テンプレート案
この構成は、特に「誰が、いつ、何を決め、何をすべきか」を明確にすることに重点を置いています。
基本情報(ヘッダー情報)
このセクションは、可能な限りテンプレートの固定位置(ヘッダー部分など)に配置し、フォントや書式を統一します。
項目 | 記載内容のルール | 記載例 |
文書タイトル | 議題や報告内容を具体的に記載(ファイル名に準拠)。 | 2025年Q4新サービス開発定例会議議事録 |
文書番号 | 規定の採番ルールに従う。 | PJD-MIN-0058 |
作成部門 | 文書を作成した部門名。 | 開発企画部 |
作成者 | 作成担当者の氏名。 | 山田 太郎 |
作成日 | 文書を作成した日付(YYYY/MM/DD)。 | 2025/10/01 |
版数 (Rev.) | 初版はV1.0、軽微な修正はV1.1、大きな改訂はV2.0とする。 | V1.0 |
開催情報(議事録の場合)
項目 | 記載内容のルール |
目的・件名 | 会議の目的や報告の件名を簡潔に。 |
日時 | YYYY/MM/DD hh:mm 〜 hh:mm |
開催場所 | 会議室名、またはオンライン(Zoom, Teamsなど)と記載。 |
参加者 | 氏名と所属を記載(敬称略)。必須参加者とその他を分けても良い。 |
欠席者 | 氏名と所属を記載。 |
配布資料 | 資料のファイル名や資料番号を記載。 |
本文内容
報告・共有事項
- 目的: 会議や報告の前提となる情報を共有する。
- 記載内容:
- 報告事項1:
- 報告内容を簡潔に記述。
- (例:先週の進捗は予定通り50%完了)
- 共有事項1:
- 関連情報や外部環境の変化などを記述。
- 報告事項1:
- 書式: 箇条書き(統一された箇条書きスタイルを使用)
議題と審議・討議内容
- 目的: 議論の過程と、参加者の主な意見を記録する。
- 記載内容:
- 【議題A:〇〇プロジェクトの予算申請について】
- 主要な論点: (例:初期投資額を抑えるべきか、投資対効果を優先すべきか)
- 主な意見:
- (A氏):リスクを考慮し、初期投資は最小限にすべき。
- (B氏):長期的な利益を考え、標準機能への先行投資は必要。
- 【議題A:〇〇プロジェクトの予算申請について】
- 書式: 議題ごとに太字の見出しを付け、論点と意見を箇条書きでまとめる。
決定事項
- 目的: 最も重要な項目。「何が最終的に決まったか」を明確に記録する。
- 記載内容:
- 決定事項1:
- 決定内容を具体的なアクションレベルで記述する。
- (例:予算案B(初期投資先行型)で申請することを正式決定した。)
- 決定事項2:
- (例:次回会議までに、マーケティング戦略の見直し案を作成する。)
- 決定事項1:
- 書式: 番号付きリストを使用し、決定事項が後から参照しやすいようにする。
To-Do / アクションアイテム
- 目的: 決定事項を誰が、いつまでに実行するかを明確にし、責任の所在と期限を管理する。
- 記載内容:
- アクションアイテム
- (例:予算申請書類の作成)
- 担当者
- (例:田中)
- 期限
- (例:2025/10/05)
- 状態
- (未着手、進行中、完了など)
- アクションアイテム
No. | アクションアイテム (What) | 担当者 (Who) | 期限 (When) | 状態 |
1 | 予算申請書類(案)を改訂し、次長へ提出 | 田中 健 | 2025/10/05 | 未着手 |
2 | 新製品プロモーション資料の初稿作成 | 佐藤 愛 | 2025/10/10 | 進行中 |
備考・その他
- 目的: 特記事項や次回以降の課題、保留事項などを記録する。
- 記載内容:
- 次回会議の予定日時と場所、今回の会議で結論が出なかった懸案事項など。