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地鎮祭について

Last Updated on 2023年3月4日 by

地鎮祭とは

地鎮祭(じちんさい)とは、建物などの工事に際して、工事が安全に終わることや、完成後の事業が繁栄するように祈る儀式です。一般的には神式で行われます。

地鎮祭の日取りは大安や先勝などの吉日(友引きも)を選んで午前中に行います。

通常の会社は地鎮祭に不慣れなので、一般的には施工会社に仕切ってもらいます。

地鎮祭の参列者

□ 斎主(神事を司る人)をつとめる神職
□ 施主(建物の発注者)
□ 施工会社(工務店など)
□ 来賓

神社は一般的には施工場所に近い神社にお願いします。

来賓は会社の代表的な取引先、近隣の代表者などを招待します。通常は大人数になることはありません。

地鎮祭の準備

祭壇

祭壇その他の準備は施工業者に一任することが多いです。施工業者は地鎮祭を行うことが多いので、必要なものを持っていることが多いです。建築する場所の中央に、南または東向きに祭壇を設置します。

一般的には、祭壇のまわりに竹を4本たて、竹に注連縄を張り巡らします。祭壇の右手に盛り砂・盛土を用意します。

お供え物

神前に供えるお供え物を用意します。通常は施主が用意します。

□ お米一合 お米を洗ってざるに上げタオルなどに広げて一晩乾かして用意します。
□ お酒一升 蝶結びのお祝い熨斗を用い表書きは「奉献」です。
□ 海の幸 鯛またはそれに代わる尾頭付きの魚と、昆布などの乾物を用意します。
□ 山の幸 季節の果物
野の幸 野菜 地面の上にできるなす、トマトなどと、地面の下にできる大根、芋など
□ 塩一合
□ 水一合

以上は一般的な例です。神社によってお供えする種類や、量に違いがあるので、相談の上用意しましょう。

初穂料

初穂料を神職に払います。謝礼の表書きは、赤白の蝶結びのお祝い袋にいれて、御初穂料、御神饌料、御玉串料などと書きます。

費用は施主の負担が原則です。

初穂料は、神社のホームページで確認しておきましょう。分からないときは直接電話等で聞いておきましょう。

施工業者への祝儀

棟梁、大工、職人、現場監督、作業員などにご祝儀を渡すことがあります。ご祝儀は必須ではありません。

その他の準備品

□ 榊
□ 儀式で使う、鍬(くわ)、スコップなど 白木で作ったものを使用しますが、新品の市販品で代用することが多くなりました。
□ 椅子
□ 神酒拝戴で使う湯呑み
□ 半紙

規模によっては、紅白幕やテントを用意します。

地鎮祭の次第

神様にお供え物をし、祝詞をあげ、お祓いをして、代表者が鍬(くわ)などで工事の最初のひと堀りをします。

全体の流れは30分~60分くらいです。

1.入場および開式の辞
司会が開式を宣言します。

2.修跋の儀(しゅばつのぎ)
神職が祭壇、土地、参列者をお祓いしてお浄めします。

3.降神の儀(こうしんのぎ)
神職が神様をお迎えします。

4.献饌 (けんせん)
神職が神様にお供え物を捧げます。

5.祝詞奏上(のりとそうじょう)
神職が神様に祈りの詞をささげます。

6.切麻散米(きりぬささんまい)
神職が工事を行う土地を清めます。

7.地鎮の儀(じちんのぎ・とこしづめのぎ)
施主が鍬(くわ)や鋤(すき)を入れ、神職が鎮め物(しずめもの)を納めます。施工業者の代表、来賓の代表が加わることもあります。

8.玉串奉奠(たまぐしほうてん)
参列者が神前に玉串を捧げます。

9.撤饌(てっせん)
神職がお供え物をお下げします。お供えしていた塩、酒、米は土地の四隅に撒きます。果物や野菜などは施主が持ち帰ります。

10.昇神の儀 (しょうじんのぎ)
神職が神様にお帰りいただきます。

11.閉式の辞(へいしきのじ)
司会が地鎮祭の終了を宣言します。

12.神酒拝戴 (しんしゅはいたい)
お神酒をいただきます。

13.直会の儀(なおらいのぎ)
関係者で会食します。

近所へのご挨拶

地鎮祭が終わると、工事車両の出入りや騒音などで迷惑を掛ける周辺住民の方に挨拶をしてまわります。一般的には施工会社の人がやってくれますが、施主が一緒にまわることもあります。

手土産品は、1000~3000円程度で、紅白蝶結びの熨斗紙で、表書きは、「御挨拶」などです。

挨拶の範囲は、騒音や工事車両の出入りなどで迷惑がかかりそうな範囲です。めやすは向こう三軒両隣です。

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