社内研修のコンプライアンス研修レジメ(案)

Last Updated on 2025年9月1日 by

コンプライアンス研修レジュメ

なぜ、コンプライアンスが重要なのか

・コンプライアンスとは?

法令遵守だけでなく、社内規程、社会規範、企業倫理の遵守も含む広い概念

企業活動における「当たり前のこと」を守ること

・なぜ重要なのか?

企業価値の向上: 社会的信頼の獲得、ブランドイメージの向上

リスクの回避: 法令違反による罰則、社会的信用の失墜、経営危機

健全な企業文化の醸成: 公正で透明性の高い職場環境

・私たちの役割:

一人ひとりがコンプライアンス意識を持ち、実践することが重要

コンプライアンス違反がもたらす影響

・企業への影響

経済的損失: 罰金、賠償金の支払い、株価の下落

信用の失墜: 顧客離れ、取引停止、採用活動への悪影響

事業活動への制限: 行政処分、業務停止命令

従業員のモチベーション低下: 不安、不信感

・個人への影響

法的責任: 逮捕、起訴、罰金、懲役

社会的制裁: 解雇、懲戒処分、キャリアへの影響

精神的負担: 後悔、自責の念

特に注意すべきコンプライアンス領域

・ハラスメント

種類: パワハラ、セクハラ、マタハラなど

定義: 優越的な関係を背景とした言動、性的言動などにより、職場環境を害すること

防止策: 個々の言動への意識、相談窓口の周知、被害者への配慮

・情報セキュリティ

重要性: 個人情報、企業秘密、顧客データの保護

リスク: 情報漏洩、不正アクセス、データの改ざん・消失

対策: パスワード管理、不審なメールへの注意、持ち出しPC・USBの管理、機密情報の取り扱いルール遵守

・SNS利用

リスク: 不適切な情報発信による企業イメージの毀損、情報漏洩、炎上

注意点: 公私混同の禁止、個人情報や機密情報の書き込み禁止、誹謗中傷の禁止、一度投稿した情報は消しても尾を引くことを認識する

・知的財産

重要性: 企業の技術やブランドを守る

種類: 著作権、特許権、商標権など

注意点: 他社の知的財産権侵害の禁止、自社の知的財産権の保護

・インサイダー取引

定義: 会社の未公開情報を利用した株式等の取引

禁止の理由: 公正な市場の維持

注意点: 業務で得た未公開情報を利用した取引は厳禁

・その他

贈収賄、利益供与の禁止

個人情報保護法の遵守

中小受託取引適正化法(旧下請法)、独占禁止法の遵守

労働関連法規(労働時間、賃金など)の遵守

コンプライアンス違反を防ぐために

・「おかしい」と感じたら立ち止まる

「これくらいなら大丈夫だろう」という安易な考えを捨てる

疑問を感じたら、すぐに確認する習慣をつける

・組織のルールを理解する

就業規則、各種規程、ガイドラインなどを熟読し、理解する

不明な点は必ず確認する

・相談・報告の徹底

疑問点や不安な点があれば、上司や担当部署に相談する

コンプライアンス違反を発見した場合は、速やかに報告する(内部通報制度の活用)

相談・報告した人が不利益を被ることはありません(匿名での相談も可能)

・最新情報のキャッチアップ

法改正や社会情勢の変化に常にアンテナを張る

研修や社内通知を通じて、知識をアップデートする

まとめ

・コンプライアンスは「自分ごと」

他人事ではなく、自分自身が当事者であるという意識を持つ

日々の業務において、常にコンプライアンスを意識する

・企業を守る、自分を守る、未来を守る

コンプライアンス遵守は、企業と個人の双方を守るための重要な基盤

健全な企業活動を通じて、社会に貢献していく

質疑応答

ご不明な点や疑問に思ったことがあれば、お気軽にご質問ください。


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