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社員研修

社内研修のコンプライアンス研修レジメ(案)

Last Updated on 2025年7月28日 by

コンプライアンス研修レジュメ

1.なぜ、コンプライアンスが重要なのか

・コンプライアンスとは?

法令遵守だけでなく、社内規程、社会規範、企業倫理の遵守も含む広い概念

企業活動における「当たり前のこと」を守ること

・なぜ重要なのか?

企業価値の向上: 社会的信頼の獲得、ブランドイメージの向上

リスクの回避: 法令違反による罰則、社会的信用の失墜、経営危機

健全な企業文化の醸成: 公正で透明性の高い職場環境

・私たちの役割:

一人ひとりがコンプライアンス意識を持ち、実践することが重要

2. コンプライアンス違反がもたらす影響

・企業への影響

経済的損失: 罰金、賠償金の支払い、株価の下落

信用の失墜: 顧客離れ、取引停止、採用活動への悪影響

事業活動への制限: 行政処分、業務停止命令

従業員のモチベーション低下: 不安、不信感

・個人への影響

法的責任: 逮捕、起訴、罰金、懲役

社会的制裁: 解雇、懲戒処分、キャリアへの影響

精神的負担: 後悔、自責の念

3. 特に注意すべきコンプライアンス領域

・ハラスメント

種類: パワハラ、セクハラ、マタハラなど

定義: 優越的な関係を背景とした言動、性的言動などにより、職場環境を害すること

防止策: 個々の言動への意識、相談窓口の周知、被害者への配慮

・情報セキュリティ

重要性: 個人情報、企業秘密、顧客データの保護

リスク: 情報漏洩、不正アクセス、データの改ざん・消失

対策: パスワード管理、不審なメールへの注意、持ち出しPC・USBの管理、機密情報の取り扱いルール遵守

・SNS利用

リスク: 不適切な情報発信による企業イメージの毀損、情報漏洩、炎上

注意点: 公私混同の禁止、個人情報や機密情報の書き込み禁止、誹謗中傷の禁止、一度投稿した情報は消しても尾を引くことを認識する

・知的財産

重要性: 企業の技術やブランドを守る

種類: 著作権、特許権、商標権など

注意点: 他社の知的財産権侵害の禁止、自社の知的財産権の保護

・インサイダー取引

定義: 会社の未公開情報を利用した株式等の取引

禁止の理由: 公正な市場の維持

注意点: 業務で得た未公開情報を利用した取引は厳禁

・その他

贈収賄、利益供与の禁止

個人情報保護法の遵守

下請法、独占禁止法の遵守

労働関連法規(労働時間、賃金など)の遵守

4. コンプライアンス違反を防ぐために

・「おかしい」と感じたら立ち止まる

「これくらいなら大丈夫だろう」という安易な考えを捨てる

疑問を感じたら、すぐに確認する習慣をつける

・組織のルールを理解する

就業規則、各種規程、ガイドラインなどを熟読し、理解する

不明な点は必ず確認する

・相談・報告の徹底

疑問点や不安な点があれば、上司や担当部署に相談する

コンプライアンス違反を発見した場合は、速やかに報告する(内部通報制度の活用)

相談・報告した人が不利益を被ることはありません(匿名での相談も可能)

・最新情報のキャッチアップ

法改正や社会情勢の変化に常にアンテナを張る

研修や社内通知を通じて、知識をアップデートする

5. まとめ

・コンプライアンスは「自分ごと」

他人事ではなく、自分自身が当事者であるという意識を持つ

日々の業務において、常にコンプライアンスを意識する

・企業を守る、自分を守る、未来を守る

コンプライアンス遵守は、企業と個人の双方を守るための重要な基盤

健全な企業活動を通じて、社会に貢献していく

質疑応答

ご不明な点や疑問に思ったことがあれば、お気軽にご質問ください。


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