Last Updated on 2023年10月20日 by 勝
創立記念日とは
会社では創立20周年などのように区切りのときに記念事業をやることがあります。
「周年」とは、ある出来事からの経過年数を表すもので、起点となる年を0年とし、丸1年たった日を1周年とします。例えば、2000年7月1日に創業したのであれば、2001年7月1日が創立1周年です。
一般的には登記簿に記載されている設立日を創業記念日としていることが多いですが、法人化の前に個人事業として開業した日があればその日を創立記念日とすることもあります。
創立記念行事の進め方
会社の創立記念日は、通常の年であれば社内だけの参加者で永年勤続表彰などを軸に開催し、5年刻み、あるいは10年刻みの年に取引先などの関係者を招いて盛大に行うことが多いようです。
関係者を招いた創業記念行事は、事業が順調に進んできてこれからも安泰であることを社内外にアピールして信用度を高める大きな機会です。
関係者がこれからも支援してやろうという気持ちをもってもらうことが大事なので、せっかく足を運んでくれた参列者に不快な思いをさせることがあると逆効果になってしまいます。十分な注意が必要です。
例えば、社長の挨拶は、自慢話にならないように、大部分は関係者への感謝の気持ちを述べる方がよいでしょう。また、会社側出席者はご接待の場であることを忘れずに間違っても酔っ払うようなことがないように注意しなければなりません。
準備
準備のポイントは次のとおりです。
基本的方針を決める。
最初に取引先を招待して行うか社内のみで行うかを決めます。次に参加人数を考慮して開催する場所を決めて予約します。取引先等を招待する場合は駅近くのホテルを使用することが多いようです。
開催日は、創立記念事業であれば創立記念日に開催するのが基本ですが、創立記念日の前後数か月に範囲を広げて、社長の日程を中心に、業務になるべく影響がでない時期で主要招待者が参加しやすい日を選びます。どうしても参加してほしい招待者には事前に都合を伺うこともあります。
式典の前に記念講演を実施することもよく行われています。記念講演を行う場合は、講師の選定と依頼を早めにしなければなりません。
準備の責任者を決めます。総務部長などの管理部門の責任者になることが多いです。大がかりな行事になる場合は、各部門から人を出して実行委員会をつくることもあります。
予算を計上します。
以上の基本方針は、社長の意向を確認して承認を得なければなりません。
準備を開始する
開催日当日に向けて、準備の項目(会場の決定、招待先の決定と案内状発送、お土産品の手配、司会者など当日の係など)ごとにタイムスケジュールを作成して、随時進行状況をチェックしましょう。
分単位で時間を入れた式次第を早めに決定しましょう。この式次第は司会等の係、及びホテル等の担当者と共有しなければなりません。
招待者を決めて案内状を発送する
招待先の範囲について方針を示して各部門に招待先のリストを出してもらいます。案内状の文言を決定して案内状を送付します。案内状は遅くとも実施日の1か月前までに投函しましょう。
案内状の発送リストを作成して、はがきが到着したら出欠回答を記入します。締切日までにはがきが戻ってこない場合は各部門の担当者を通じて電話等で出欠の確認をしてもらいます。
出席者がかたまったら出席者リストを作成して役員並びに各部署の責任者に配布します。また、出席者リストは受付業務等に使用します。
記念パーティーの席次は重要です。席次の案を作成したら社長にはもちろん他の役員にも確認してもらいましょう。
記念品を準備する
参加者全員にお持ち帰りいただく記念品と、感謝状や永年勤続表彰など受賞した人への記念品があります。
記念品はいずれも持ち運びに不便な大きいものは避けましょう。参加者全員の記念品はお菓子が多いようです。
当日の運営
受付には十分な人数を配置しましょう。また、会場の案内には招待者を見知っている営業担当者が適任です。
お礼状は翌日には発送するように心がけましょう。
案内状の例
拝啓 初秋の候 貴社ますますご清栄のことと心からお慶び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り有り難く厚く御礼申し上げます
さて おかげさまで小社は来る◯月◯日に創立◯周年を迎えることと相なりました
これもひとえに皆様方のひとかたならぬご支援の賜物と深く感謝申し上げる次第でございます
つきましては 日頃の感謝の気持ちを込めまして 左記のとおり心ばかりの記念パーティーを催したいと存じます
ご多用の折から誠に恐縮に存じますが 何とぞご光来の栄を賜りますようお願い申し上げます
まずは略儀ながら書中をもってご案内申し上げます
敬具
令和◯年◯月◯日
株式会社◯◯
代表取締役社長 ◯◯◯◯
記
日 時 令和◯年◯月◯日 午後◯時~午後◯時
場 所 ホテル◯◯「◯◯の間」(◯◯市◯◯町◯◯番地)
なお 準備の都合上 お手数ながらご都合のほどを◯月◯日までに同封のはがきにてお知らせ下さいますようお願い申し上げます
お礼状の例
令和◯年◯月◯日
拝啓 秋冷の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて 小社創立◯周年記念式典には ご多用中のところご臨席の栄を賜りましたこと 誠に有り難く厚く御礼申し上げます
今日の小社があるのもひとえに皆様のご支援があればこそと あらためて感謝を申し上げます
これからも 皆様のご支援を糧にますます社業に精進して参る所存です。何卒倍旧のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます
敬具
株式会社◯◯
代表取締役社長 ◯◯◯◯