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労働時間等設定改善委員会の議事録のサンプル

Last Updated on 2025年8月12日 by

労働時間等設定改善委員会の議事録サンプルを以下に示します。

労働時間等設定改善委員会議事録(サンプル)

第○回 労働時間等設定改善委員会

1.開催日時:令和○年○月○日(○) 午前○時○分~午前○時○分

2.開催場所:本社会議室

3.出席者

使用者側委員

委員長:〇〇 〇〇
委員:〇〇 〇〇

労働者側委員

委員:〇〇 〇〇(過半数代表者/〇〇労働組合推薦)、〇〇 〇〇(過半数代表者/〇〇労働組合推薦)、〇〇 〇〇(過半数代表者/〇〇労働組合推薦)

4.議題

議題1:時間外・休日労働に関する事項(36協定)について

議題2:1年単位の変形労働時間制の導入について

議題3:年次有給休暇の取得促進策について

5.議事内容

議題1:時間外・休日労働に関する事項について

使用者側より:繁忙期の業務量を考慮し、時間外労働の上限を定める必要性について説明した。

労働者側より:長時間労働による健康被害防止のため、上限時間の引き下げを提案した。

決議:審議の結果、[部署名]における時間外労働の上限を[〇〇時間]とし、休日労働は[〇〇回]までとすることで合意した。

議決:本決議について、出席委員全員(5名中5名)の賛成をもって可決した。

議題2:1年単位の変形労働時間制の導入について

使用者側より:業務の繁閑差が大きい部署において、労働時間を柔軟に配分することで、生産性の向上と特定期間の長時間労働の抑制を図りたい旨を説明した。次いで、具体的な対象期間、対象者、労働時間割当表の作成方法について提案した。

労働者側より:休日の減少がないようにすることや、労働時間割当の変更は原則行わないことなどを要望した。

決議:〇〇部の[〇〇]を対象とし、〇月〇日から〇月〇日までの1年間を単位期間とすることで合意した。労働者への影響を最小限にするため、労働日数の上限は〇日とすること、また、労働日および労働時間の変更は原則として前もって通知することを定めた。

議決:本決議について、出席委員全員(5名中5名)の賛成をもって可決した。

議題3:年次有給休暇の取得促進策について

使用者側より:年次有給休暇の取得率向上に向け、計画的付与制度の導入を提案した。

労働者側より:制度の運用にあたっては個人の希望を尊重できるよう要望した。

決議:全従業員を対象として、夏季休暇期間中に〇日間の一斉付与日を設けることで合意した。

議決:出席委員全員の賛成をもって可決した。

6.その他

次回委員会は、令和○年○月頃に開催予定することで合意した。

7.議事録作成者 〇〇 〇〇

注意点

このサンプルはあくまで一例です。具体的な記載事項は、委員会の規程や決議内容に合わせて適宜調整してください。特に、労使協定に代わる決議を行った場合は、その内容が明確にわかるように詳細を記載する必要があります。

決議内容が労使協定に代わる効力を持つ以上、この議事録は、法定の労働条件が適正に設定されていることを証明する重要な書類となります。そのため、立ち入り調査の際に議事録が適切に保存されていないと、労働基準法違反と判断される可能性があります。

労使協定に代わる決議を行った場合は、決議内容が就業規則の変更や労使協定の締結に相当する重要な事項となるため、内容を詳細かつ正確に記載してください。

労使協定に代わる決議には5分の4以上の賛成が必要となるため、賛成者数と全体の委員数を明記することが重要です。

労働時間等設定改善法により、議事録は5年間(当面3年間)の保存が義務付けられています。


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