仕事中のラジオ体操は効果抜群?職場で運動を続ける工夫を解説

事故・災害

Last Updated on 2025年10月5日 by

当社では、就業時間中の一定の時間にラジオ体操の音楽を流して体操を奨励しています。義務でないことにしているせいか、近年やる人が少なくなってしまいました。忙しい、面倒だという声も聞こえますが、周りがやっていないので恥ずかしいからやめた、という者もいます。執務中に体を動かすことは健康にも良いと思うのですが、時代遅れなのでしょうか。今後も体を動かしてほしいのですが、どういう方法が良いでしょうか。

ラジオ体操の効果

体を動かすことは、健康維持・増進、ストレス軽減、集中力向上、ひいては生産性の向上にも繋がるため、執務時間中に奨励することは非常に合理的で良い取り組みです。

ラジオ体操自体は時代遅れではありません。わずか3分程度で全身を効率よく動かせる非常に優れた体操であり、今でも多くの職場で健康維持のために取り入れられています。

しかし、「周りがやっていないので恥ずかしいからやめた」という声がでるのであれば、参加を促す「方法」や「雰囲気づくり」が今の時代に合わなくなってきている可能性があります。

多くの人に参加してもらうために、いくつかの方法を組み合わせて試してみることをおすすめします。

参加者を増やすための具体的なアプローチ

心理的なハードルを下げる

「恥ずかしさ」や「面倒くささ」を軽減するための工夫です。

  • 「全員参加」の雰囲気を作る工夫(強制はしない)
    • リーダーや役職者が率先して楽しそうに参加する: 役員や部課長が率先してやると、「やっても良いんだ」という雰囲気になりやすいです。
    • 「義務ではないが、みんなでやろう」というメッセージを改めて発信: 健康経営の一環であること、休憩やリフレッシュの時間であることなどを機会をとらえて発信し、参加を歓迎する姿勢を見せます。
  • 「フルでやらなくてもOK」にする
    • 「3分間ストレッチ」など短縮版を導入する: ラジオ体操の一部の動きだけをピックアップしたり、「座ったままできる」簡単なストレッチ動画を流したりして、より手軽に参加できるようにします。
    • 「座りすぎ防止アラーム」として活用: 1時間〜2時間に一度、「その場で立ち上がってできる簡単な伸び」を促すアラームを鳴らし、本格的な体操とは別に立ち上がるきっかけを作ります。

多様なニーズに応える運動の選択肢

「ラジオ体操が合わない」「忙しい」という声に対応します。

  • プログラムの多様化
    • 日替わり・週替わりで運動内容を変えてみる:
      • 月曜:ラジオ体操
      • 水曜:肩こり・腰痛予防のストレッチ動画(YouTubeなどで「オフィスストレッチ」と検索すれば多く見つかります)
      • 金曜:軽い筋トレ(スクワット数回など)
    • 座ってできる体操の導入: デスクから離れずにできる、指や手首の運動、首のストレッチなどを紹介します。

「健康」と「コミュニケーション」を連動させる

運動を健康維持だけでなく、職場活性化のツールと捉えます。

  • 専門家の力を借りる
    • 保健師や外部トレーナーによる指導: 初回だけでも、正しいラジオ体操のやり方や、職場でできる簡単な運動のミニ講習会を開いてもらうと、「やらされ感」が薄れ、学びの機会になります。

結論として、今の時代に求められているのは「義務感」や「みんな一緒」という同調圧力ではなく、手軽さ」「選択の自由」「楽しさ」です。

ラジオ体操の良さを活かしつつ、他の要素を組み合わせることで、多くの人が気持ちよく体を動かせる職場になるのではないでしょうか。