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退職の事務

秘密保持・競業避止に関する誓約書のサンプル

Last Updated on 2023年10月27日 by

関する誓約書のサンプル

〇〇株式会社
代表取締役〇〇〇〇殿

私は、貴社を退職するにあたり、以下の事項を遵守することを誓約いたします。

1.私は、在籍中に従事した業務において知り得た貴社が秘密として管理している営業秘密について、貴社を退職した後においても、他の事業者その他の第三者のために開示、あるいは、自ら使用いたしません。

2.私は、在籍中に入手した貴社の営業秘密に関連するデータ・書類等は、退職時にすべて返還し一切保有しておりません。

3.私は、営業秘密が貴社に帰属することを確認し、貴社に対して営業秘密が私に帰属する旨の主張をいたしません。

4.私は、退職後1年間、貴社からの許諾がない限り、貴社で従事した〇〇の開発に係る職務を通じて得た経験や知見が貴社にとって重要な企業秘密ないしノウハウであることに鑑み、当該開発及びこれに類する開発に係る職務を、貴社の競合他社(競業する新会社を設立した場合にはこれを含む。以下、同じ。)において行いません。また、貴社で従事した〇〇に係る開発及びこれに類する開発に係る職務を、貴社の競合他社から契約の形態を問わず、受注ないし請け負うことはいたしません。

5.私は、貴社に在職中及び退職後1年間にわたり、私又は私の関係者を通じて、貴社の役員若しくは従業員に対し、退職の勧誘や引抜き行為等の働きかけをいたしません。

6.私は、本誓約書及び営業秘密に関する諸規定に違反して貴社に損害を与えた場合は、これにより貴社が被った一切の損害を遅滞なく賠償いたします。

令和〇年〇月〇日

現住所 〇〇市〇〇町〇丁目〇番地〇号

氏名               ㊞

記載上の注意点

競業避止義務については、憲法に定められた職業選択の自由があるので、誓約させたからといって同業他社への転職や開業を阻止できるとは限りません。

営業秘密についても、退職した元従業員の行動を把握するのは難しいので、書いてもらえば安心というものではありません。この誓約書の目的は、書いてもらうことによる心理的な抑制効果を狙うものだと言えます。


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