Last Updated on 2025年9月30日 by 勝
相談窓口を周知する
相談窓口を設置しても相談者がいないということになりがちです。問題がない職場であれば良いのですが、問題があってもどこに相談すればよいか分からないことも多いものです。一度通知を流しただけでは周知としては不十分です。
定期的に利用を呼び掛けたり、情報発信をおこなうなど働きかける努力をしましょう。
ハラスメント相談窓口のご案内(再周知)
ハラスメント相談窓口の担当者、連絡先、利用方法について、従業員に分かりやすく周知するための文書サンプルを以下に示します。社内の状況に合わせて、適宜、情報を修正してご利用ください。
職場におけるハラスメント防止に向けて
当社は、すべての従業員が互いを尊重し、能力を最大限に発揮できる健全な職場環境づくりを目指しています。ハラスメントは決して許されない行為であり、会社として厳正に対処します。
この度、ハラスメントの早期発見と解決、および予防体制を強化するため、改めて相談窓口についてご案内します。ハラスメントに関する悩みや、ハラスメントではないかと不安に感じることがあれば、お一人で抱え込まず、安心してご相談ください。
1. 相談窓口のご利用について
相談できる内容
- パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、マタニティハラスメントなど、すべてのハラスメントに関する相談
- ハラスメントの被害を受けた場合、または目撃した場合
- ハラスメント行為をしてしまったかもしれないと不安に感じている場合
相談の際の基本原則
- プライバシーの厳守: ご相談内容、氏名、調査協力の有無など、すべて秘密を厳守します。相談者の同意なく、不利益な取扱いをすることはありません。
- 匿名での相談も可能: 匿名でのご相談も受け付けます。ただし、匿名の場合、事実確認や具体的な解決措置を講じることに限界があることをご了承ください。
- 不利益な取扱いの禁止: 相談したこと、事実確認に協力したことを理由に、相談者や協力者が不当な不利益な取扱いを受けることは絶対にありません。
2. 相談窓口の詳細
以下のいずれの窓口でも、中立的かつ誠実に対応いたします。
窓口名称 | 担当者(または部署名) | 連絡方法 | 対応時間 |
社内窓口(人事部) | 〇〇 〇〇(男性)、△△ △△(女性) | 内線: 1234 メール: hr-soudan@example.com | 平日 9:00~17:00 |
社外相談窓口 | 〇〇法律事務所 または 外部カウンセリング機関 | 電話: 00-0000-0000 専用メール: gaibu-soudan@〇〇.com | 平日 10:00~18:00 |
注: 担当者が不在の場合は、折り返しご連絡いたします。社外窓口は、社内では話しにくいと感じる場合などにご利用ください。
3. ご相談から解決までの一般的な流れ
- 相談の受付: 電話、メール、または対面(事前にアポイントを取ってください)でご相談を受け付けます。
- 事実確認(調査): 相談者の意向を確認した上で、必要に応じて関係者へのヒアリングなど、事実関係の確認を行います。
- 解決措置: 事実が確認された場合は、就業規則に基づき行為者への処分、被害者への配置転換などの適切な措置を迅速に講じます。事実が確認されなかった場合でも、職場環境改善のための措置を講じます。
- 再発防止: 当該事案を組織全体の教訓として活かし、全従業員に対する研修などを実施し、再発防止を徹底します。
ご不明な点やご不安なことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
深刻な問題は専門家に相談する
例えば、相談内容が明確に犯罪行為が行われているような場合、犯罪行為である疑いが濃厚な場合は、早い段階で弁護士等の専門家に相談しながら調査を開始しましょう。
例えば、相談者が強い精神的打撃を受けていると思われる場合は、速やかにカウンセラーや医療の専門家に相談しましょう。
深刻な問題に対して社内だけで解決しようとすると、取り返しのつかない事態になってしまうリスクがあります。