ファシリティ管理課はどんな仕事をしているの?わかりやすく解説!

Last Updated on 2025年9月19日 by

ファシリティ管理課とは

ファシリティ管理課とは、社屋や設備の維持管理、オフィスのレイアウト変更、備品管理など、物理的なインフラに関わる業務を担当する課です。

主な業務範囲:

  • オフィス設備の保守・点検
  • オフィス移転やレイアウト変更の企画・実施
  • 備品・消耗品の発注・管理
  • 建物の清掃や警備に関わる業者との連携

ファシリティ管理課の業務を分類し、それぞれの業務について解説します。

建築物・設備管理業務

この業務では、建物本体や空調、給排水、電気といった設備の維持・保全を計画的に行います。主な目的は、施設の安全性を確保し、長期にわたって快適なオフィス環境を維持することです。具体的には、定期点検や法定点検の実施、修繕計画の立案、エネルギー消費量の管理などが含まれます。専門業者との連携を通じて、トラブルを未然に防ぎ、企業の資産価値を守る重要な役割を担います。

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空間管理業務

社員が快適に働けるように、オフィスのレイアウトや座席配置を管理します。従業員数の変動や働き方の変化に対応して、最適なオフィス空間を企画・設計することもこの業務の範疇です。例えば、事務スペース、会議室や休憩スペースの最適化、備品や什器の配置などがあります。生産性の向上やコミュニケーションの活性化に貢献するため、従業員のニーズを反映したオフィス環境を構築することが求められます。

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物品・サービス管理業務

オフィスで使用する備品や消耗品の調達、管理、および清掃、警備、郵便といった各種サービスの契約と管理を行います。また、安全で衛生的な環境を維持するための清掃業務や、施設の安全を守るための警備業務もこの分類に含まれます。

備品・消耗品管理

この業務では、オフィスで日常的に使用される備品(椅子、机など)や消耗品(文房具、トイレットペーパーなど)の管理を一手に担います。主な役割は、在庫の適正化を図り、コストを削減しながらも、社員が必要なものをいつでも利用できる環境を整えることです。発注から検品、在庫管理、各部署への配布までの一連の流れを効率的に運用し、無駄のない管理体制を構築します。

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サービス契約管理

清掃、警備、植栽管理、郵便・宅配便サービスなど、外部委託している様々なサービスについて、契約内容の管理やベンダーとの折衝を行います。サービスの質を確保しつつ、コストの最適化を図ることが主な目的です。定期的なベンダー評価や、契約内容の見直しを行い、より良いサービスを安価に受けられるよう交渉します。企業の信頼性や社員の安全・快適性を守る上で非常に重要な業務です。

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郵便物・宅配物管理

会社宛ての郵便物や宅配物の受け取り、仕分け、各部署への配布を管理します。重要な書類や荷物の誤配を防ぎ、迅速に届けられるように効率的なフローを構築します。また、社員が発送する郵便物や宅配便の集荷手配や、切手・発送伝票の管理もこの業務に含まれます。社員の業務効率を支える、地味ながらも不可欠なサポート業務です。

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