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領収書をスキャンして保存するときのタイムスタンプの付与ってなんですか?

Last Updated on 2025年7月22日 by

「タイムスタンプ」って言われても、最初はピンとこないですよね。
でも大丈夫です。なるべくイメージしやすく、わかりやすく説明します。

タイムスタンプとは?ざっくり言うと…

「このファイルは、〇年〇月〇日のこの時点で、たしかに存在していて、それ以降は変更されていませんよ」
…ということを証明する電子の“ハンコ”です。

つまり、
スキャンしたデータが 「あとから改ざんされていない」ことを第三者的に証明する技術です。

もう少し具体的に言うと…

紙の領収書をスキャンしたPDFや画像データに、
「この時刻で確定されましたよ」という時刻情報と電子署名をセットで付けるのが「タイムスタンプの付与」です。

たとえば、

2025年7月20日 10:35:22 にスキャンされた領収書

それに対して、タイムスタンプを付けると
→ 「このPDFはこの日時以降、いじられていません」と証明できます!

タイムスタンプってどうやって付けるの?

方法①:電子帳簿保存法対応のシステムを使う

たとえば以下のようなクラウドサービスには、タイムスタンプ機能が自動で組み込まれています。

マネーフォワードクラウド経費

弥生会計オンライン

freee会計

Concurなどの経費精算ツール

これらのシステムなら事務担当者が手作業で何かする必要はありません。スキャンした時点で自動でタイムスタンプが付与されます。

方法②:専用ソフトやサービスでタイムスタンプだけ付ける

「まだ、それらのシステムは導入してないけど」
という場合、以下のようなタイムスタンプサービスを使って個別に付与もできます。

アマノタイムスタンプサービス(@Tovasなど)

NTTデータ「e-文書タイムスタンプ」

弥生の「スマート証憑管理」など

そういうタイムスタンプじゃないとダメなの?

実は、必ずしもタイムスタンプでなければいけないわけではありません。
以下のような「改ざん防止措置」をとっていれば、代替できます。

✅ 履歴が残るシステムの利用 誰がいつスキャンしたかが記録され、改ざんの痕跡が残る
✅ データに書き換え防止設定 書類へのパスワード制限、書き換え不可のPDFなど
✅ 管理者による定期点検記録 手動での記録や社内監査ログの保存


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