遵守事項|就業規則

Last Updated on 2021年1月11日 by

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遵守事項を列記する

規定例

従業員に守ってほしいことを具体的に列記します。同類のものをまとめて記述すると分かりやすくなります。

(基本的な遵守事項)
第11条 従業員は、以下の事項を守らなければならない。
① 許可なく会社の所有物を第三者に貸与したり持ち出さないこと。また、許可なく職務以外の目的で会社の所有物を使用しないこと。
② 職務に関連して自己または第三者の利益を図り、又は他より不当に金品を借用し、若しくは贈与を受ける等不正な行為を行わないこと。
③ 勤務中は職務に専念し、正当な理由なく勤務場所を離れ、または、他の従業員の職務を妨げるなどの行為をしないこと。
④ 会社の内外を問わず、会社の名誉や信用を傷つけ、または会社の利益を損なう行為をしないこと。
⑤ 許可なく会社の施設内で組合活動、政治活動、宗教活動などの職務に関係ない活動をしないこと。
⑥ 酒気を帯びるなど不正常な状態で就業しないこと。
⑦ その他従業員としてふさわしくない行為をしないこと。

ポイント

どういうことをしてほしくないか、どのように仕事をしてほしいかは、会社によって事情が異なる場合があると思います。必要な事項を追加して使ってください。

遵守事項に加えたい事項を列記し、次の3つに分類して検討してみましょう。

1.仕事をする上で守ってほしい事項(まじめに働くこと、同僚や取引先に迷惑をかけないこと、などについて列記します)

2.会社の財産を大事にしてほしい事項(施設や備品を、安全に使うこと、大事に使うこと、目的外の使用をしないこと、などについて列記します)

3.直接仕事に関係しないことであるが守ってほしい事項(兼業についての定め、職場内での政治活動宗教活動の禁止について列記します)

ハラスメントや、個人情報保護、営業秘密保護、安全衛生などに関する遵守事項はそれぞれの項目で指定します。

遵守事項は、これに違反した場合は懲戒対象なので、懲戒についての規定と整合性を持つ必要があります。

懲戒|就業規則

また、この条にまとめきれないことや、別に定めた方が分かりやすいことについては、それぞれの条項で「〇〇しなければならない」「〇〇してはならない」などと規定します。

モデル就業規則

厚生労働省モデル就業規則は遵守事項の部分を次のように示しています。

(遵守事項)
第11条  労働者は、以下の事項を守らなければならない。
① 許可なく職務以外の目的で会社の施設、物品等を使用しないこと。
② 職務に関連して自己の利益を図り、又は他より不当に金品を借用し、若しくは贈与を受ける等不正な行為を行わないこと。
③ 勤務中は職務に専念し、正当な理由なく勤務場所を離れないこと。
④ 会社の名誉や信用を損なう行為をしないこと。
⑤ 在職中及び退職後においても、業務上知り得た会社、取引先等の機密を漏洩しないこと。
⑥ 酒気を帯びて就業しないこと。
⑦ その他労働者としてふさわしくない行為をしないこと。