給与計算の端数はどうするか

Last Updated on 2021年2月5日 by

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端数処理のやり方

以下の方法が、認められている賃金の端数処理の方法ですが、従業員にとって有利な取扱いになるのであれば、別の方法を採用しても構いません。労働者に不利になる方法は認められません。

労働基準法

割増賃金の計算

1時間あたりの賃金額及び割増賃金額の端数

1時間あたりの賃金額及び割増賃金額に円未満の端数が生じた場合は四捨五入を用いることができます。50銭未満の端数を切り捨て、50銭以上1円未満の端数を1円に切り上げます。

1か月の割増賃金総額の端数

1か月間における割増賃金の総額に1円未満の端数が生じた場合は四捨五入を用いることができます。50銭未満の端数を切り捨て、50銭以上1円未満の端数を1円に切り上げます。

このように1円単位に四捨五入する方法は認められていますが、例えば、10円単位に四捨五入したりするような方法は認められていません。

平均賃金の計算

賃金の総額を総暦日数で除した金額の銭未満の端数を切り捨てます。

例えば、賃金の総額をその期間の総日数で除した金額が、9,173円8043円になったとすると、銭未満、つまり少数第三位以下を切り捨てることになるので、平均賃金は、9,173円80銭になります。

そして、この平均賃金を基準にして、休業手当や解雇予告手当等を計算する場合は、就業規則等に特約がなければ、算出された休業手当や解雇予告手当等を1円単位に四捨五入します。

例えば、9,173.80×0.6×1(休業日数)=5504.28円。円未満を四捨五入(50銭未満切捨て、50銭以上切上げ)すると5504円以上になります。

1か月の賃金計算

100円未満四捨五入

1か月の賃金額(賃金の一部を控除して支払う場合には控除した残額)に100円未満の端数が生じた場合は50円未満の端数を切り捨て、50円以上の端数を100円に切り上げて支払うことができます。

1000円未満翌月繰り越し

1か月の賃金額に1000円未満の端数がある場合は、その端数を翌月の賃金支払日に繰り越して支払うことができます。

なお、これらの方法は、賃金を現金で支払っていた時代に、小銭の取り扱いなどの煩雑な事務を考慮して認められた方法です。銀行振り込みであれば採用しない方がよいでしょう。もし、この方法を採用する場合は、その旨を就業規則または給与規程に定める必要があります。

社会保険

社会保険料の計算は、原則は四捨五入です。従業員負担分の端数が50銭以下のときは切り捨て、51銭以上のときは切り上げて1円となります。