Last Updated on 2023年10月22日 by 勝
応募書類の受理
求人票や応募要項に、応募書類を記載しておくと、応募者からそれらの書類が送られてきます。
一般的に求める応募書類は次のようなものです。
新卒の応募者から
□ 履歴書
□ 成績証明書
□ 健康診断書写し
□ 卒業見込み証明書
既卒の応募者から
□ 履歴書
□ 職務経歴書
□ 卒業証明書
応募書類は個人情報のかたまりです。会社の個人情報管理規程に基づいて注意深く取り扱いましょう。面接担当者に履歴書コピー等を渡す場合は、面接終了時に回収してシュレッダー等で処分しましょう。
また、応募書類は、受け取ったときに返却しないと条件を付けた場合以外は、採用しなかった場合は返却しなければなりません。原本に書き込みなどしないように気を付けましょう。
パソコンで作った履歴書を提出する人が多くなりました。字はきれいな方がありがたいので履歴書で判断したいところですが、自筆の強制は嫌われて優秀な人が応募をためらうともいわれています。どうしても自筆で書いてほしいのであれば求人票や募集要項に「自筆履歴書」と明記する必要があります。
履歴書の原本を手書きで作成して、応募時にはそれをコピーして提出する応募者もいますが、応募者の手間を考慮してそのまま受理する会社が多いようです。筆跡等はわかるので実質的に問題がないからです。
書類選考
応募書類が到着したら書類選考を行ないます。書類選考とは応募書類を読み応募資格と照らし合わせて、条件を満たしているか点検することです。
書類選考は厳密には選考ではありません。大学卒という条件を付けているのに、そうでない人が応募したとか、薬剤師を募集しているのに、そうでない人が応募したというように、適正な応募条件を満たしているかどうかチェックするのが基本です。
したがって、会社の募集要項には適切かつ充分な記載をしなければなりません。
試験の通知
応募書類に問題がなければ試験の日時や場所を通知します。
試験の実施
筆記試験
採用選考の基本です。基礎的な学力や社会常識があるか、それぞれの会社に求められる専門分野の水準に達しているかを判定します。
新卒応募はもちろん、中途採用でも筆記試験を実施するべきです。中小企業では、市販されている一般的な問題集を参考にして問題を作るのが普通です。
費用はかかりますが専門の業者の作った試験問題を利用する方法もあります。
試験問題は、必ず複数の人に制限時間内に解いてもらって採点し、問題のレベルや量が適切であるか検証する必要があります。
面接試験
どの会社でも最も重視するのが面接試験です。面接において自社の戦力になる人材かどうかの判定をします。ただし、面接の際にしてはいけない質問があります。
適性試験
適性試験は、原則として採否の基準ではなく、採用後の配置や指導のために実施するものです。
結果の連絡
試験の結果はできるだけ早めに連絡します。
不採用者に対しては、不採用の通知とともに応募書類を返却しましょう。所持していても応募者の個人情報を漏えいするリスクが高まるだけなので、不要になった書類は速やかに返却するのが原則です。また、返却できない事情があるときは、あらかじめ応募者に対して、「返却できない旨」と「応募書類の廃棄方法」を通知しておく必要があります。
採用手続き
応募者と面談し労働条件の説明をして雇用契約を結びます。