カテゴリー
懲戒処分

平等取り扱いの原則

トップページ懲戒処分>このページ

平等取り扱いの原則とは

懲戒処分が決まったときに、「他にもやっている人がいるのに自分だけ処分されるのは不当だ」「他の人は口頭での注意だけだったのに、自分は減給されたのは不公平だ」という声が上がることがあります。

おそらく会社側は、日頃の行いを加味していると思います。「彼はいつも頑張っているからこれ位は許してやりたい」「彼は普段が普段なのでこういう機会にとっちめてやろう」などというわけです。

しかし、懲戒処分を決めるときにそのようなことを考え始めると、必ず不平等不公平という批判がわいてきます。従業員は公平平等に扱われることに大変神経質です。貢献度により処分を軽減したい気持ちは理解できなくもありませんが、貢献に対する評価と不始末に対する処分は別物です。評価するべきところは人事考課できちんと評価し、懲戒するべきことには厳正公平に対処しましょう。

また、以前同じような事案で処分が行われていることがあります。経営者は忘れていても、従業員はそうした事例をしっかり覚えているものです。過去の事例と比べて差がありすぎると不信感をもたれます。

これを防ぐには、処分の程度を決定する前に、過去の処分経緯をきちんと調べる必要があります。そのためには、過去の懲戒記録は保存しておく必要があります。概略ではいけません。できるだけ詳細な記録を保管しておく必要があります。もちろん、プライバシーにからむ部分がたくさん含まれているので管理は重要です。カギのかかるキャビネットなどに保管し、特定の人だけしか開けられないような仕組みにする必要があります。

懲戒事案は多種多様ですから、一律に判断できるものではありません。同じように見える事案でも、会社に与えた損害の大きさが違うし、その時々の社会背景によっても違いがでてきます。例えば、飲酒運転一つとっても、昔とは比べられないくらい社会の目は厳しいと思います。ですから、懲戒処分が過去と比べて平等でないという単純比較に基づく反論は通りにくくなっています。