手当とは
手当は、基本給と共に給料の要素の一つです。手当は、大きく分けて、役職手当や危険作業手当、資格手当などのような仕事に対して加算する手当と、家族手当や住宅手当、通勤手当のような福利厚生的な意味合いの手当と、残業手当のような法定の手当の3種類があります。
いろいろな手当
課税されない手当
従業員に支払った給与、賞与、いろいろな手当は、受け取った従業員にとっては所得税の対象になるのが原則です。
しかし、一部の手当等は非課税になるので、会社は源泉所得税の計算を間違わないように注意が必要です。
代表的な非課税給与は通勤手当です。ただし、非課税の上限があるので注意しましょう。
出張手当などの旅費も非課税です。ただし、旅費規程に基づくものであること、などの条件に注意しましょう。
宿直手当や日直手当も原則として非課税です。
詳しくは、上記の各手当へのリンクで確認してください。
割増賃金の基礎から除ける手当
残業手当は、所定内賃金から除外できる手当を引いた額に割増率を乗じて計算します。
残業代の計算のときに計算対象から除くことができるのは次の手当です。
□ 家族手当
□ 通勤手当
□ 単身赴任手当(別居手当)
□ 子女教育手当
□ 住宅手当
□ 結婚祝い金等の臨時の手当
□ 1か月を超える期間ごとに支払われる賃金(いわゆる賞与)
以上は、割増賃金の計算の際計算対象から除くことができます。
ただし、家族手当や通勤手当、住宅手当について、家族数や通勤距離などの基準を設けずに一律で支給している場合は除外できないので注意が必要です。
関連記事:時間外割増賃金の基礎単価とは