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定額残業手当や固定残業手当はどういうものか

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固定残業手当を実施する場合

固定残業手当は、定額残業手当ともいい、毎月決まった金額を見込みの残業手当として、実際の残業の有無にかかわらず支給する制度のことです。

制度を実施するためには、まず、就業規則等で従業員に周知する必要があります。

就業規則の規程例
(固定残業)
第〇条 営業手当は固定残業手当として、あらかじめ設定した時間外労働時間(〇〇時間)の残業手当として支給するものであり、実際の労働時間がこれを超えた場合は、法令に基づき割増賃金を加算して支給する。

また、労働条件通知書等で、金額と時間を明確にする必要があります。例えば「月給30万円(45時間分の固定残業代5万円を含む)」と記載する必要があります。

固定残業制度の注意点

この制度では、残業が少ないときでも定めた固定残業代を支払わなくてはならず、多すぎた分の返戻を求めることはできません。

残業が想定より多かったときは不足分を支払う必要があります。

過不足を月をまたがって調整することはできません。

固定残業代を払っても、始業時間や終業時間の把握等の時間管理はきちんと行う必要があります。

固定残業代の支給は、上述の注意を払って運用すれば適法です。

しかし、固定残業制度は、いくら残業をしても追加分を支払わない会社があったり、残業代込みで提示することで給料の高い会社に思わせて採用活動を有利にする目的に使われたりして、マイナスのイメージが定着してしまいました。手間がかかる割にはメリットが少ない制度です。