Last Updated on 2021年7月18日 by 勝
経営者と参加者それぞれのニーズ
まず研修の主催者である経営者のニーズを把握する必要があります。担当者の思い込みではいけません。
社長や幹部に直接取材して、社員に対しどのような知識や技術や態度を求めているかを具体的に把握する必要があります。
次に研修参加者のニーズですが、一般的には社員にとって研修というものは億劫なものです。まして自分にまったく関係のない事柄や、すでに承知している内容の研修では、反感が生まれることすらあります。
参加者に喜ばれるとまではいかなくても、少なくとも納得してもらえる研修にしなければなりません。
そのためには、どんなテーマだったら勉強したいと思っているか、誰の話だったら聞いてみたいと思っているか、どのような形式で実施すればよいか、などのニーズを把握する必要があります。
ニーズ調査は、参加者へのアンケートとは別に、適宜サンプリングをして、面談方式で実施しましょう。
参加者に対しては、研修の都度アンケートを実施しましょう。
ニーズをふまえた研修計画
出された意見を整理して、研修計画作りの要点(5WIHによる要点)にあてはめて、ニーズを反映したものになっているか点検しましょう。
WHEN (いつ) 実施日の検討 – 仕事の閑忙を考慮
WHBRE (どこで) 会場の検討 – 研修に集中できるように
WHO (だれが) 講師の検討 – 内部か外部か
WHAT (なにを) テーマの検討 – 何を学んでもらうか
WHY (なぜ) 研修ニーズの検討 – 会社の目的に沿うか
HOW (どのようにして〉 教育方法の検討 – 退屈しない配慮
ニーズを聞いて聞きっぱなしであればそのうち意見がでてこなくなります。各層のニーズはどのようなものであったか、その結果をどのように反映させたかを整理して、協力してくれた方々にフィードバックしましょう。