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捨印は契約書などの欄外にする押印

Last Updated on 2021年3月15日 by

捨印とは

捨印(すていん)とは、あらかじめ契約書などの余白部分にハンコを押しておき、後で誤りが見つかったときに「訂正印」として利用できるようにしておく押印です。

正しいやり方としては、契約書などに誤りがあったら、自分の目で確認し訂正するのが安全です。

事前に訂正用のハンコを押しておくのは危険なやり方なのですが、捨印は便利なので、実務上は、手間を省くために、前もって訂正印を押すことが多用されています。

捨印のリスク

捨印を押すと、自分に不利な改変が加えられるリスクがあります。契約金額などの重要部分を変更されてしまう可能性があるのです。

心配であれば拒むことができます。

契約などは大変重要なことですから、捨印を心配するのは何も恥ずかしいことではありません。次のような質問をして、説明が雑だったりして納得できなければ捨印を拒否し、場合によっては契約等を取りやめることを考えてもよいでしょう。

□ 捨印は何のために押すのか聞く
□ この契約書等の場合、どのような場合の修正に使われるのか聞く
□ 捨印を押した状態の文書のコピーをとる
□ 誤字・脱字程度の修正にのみ用いるという取り決めを申し出る

拒否した場合には、手続き的に二度手間を要するなどの迷惑をかけることも予想されるので、訂正の必要が生じたときは、直ちに駆け付けることができるなど、自分ができることを申し出る配慮も必要だと思われます。

心配が少ないケース

一般的には、役所に提出する書類や銀行に提出する書類を本人が直接提出する場合には捨印を押しても問題ないでしょう。

役所によっては、捨印がないと受け取らない場合もあります。そのような説明を受けたときは、事情通に確認したうえで柔軟に対応することも必要です。

また、司法書士に委任する場合も一般的には問題ないと考えられます。信頼できる人かどうか見極める必要はありますが。

捨印を押す場所

捨印は、一般的には、文書の上の空欄に押します。初めから捨印を押してもらうことを想定して、捨印のなつ印欄がある場合もあります。

契約書等が複数枚ある場合は、全部のページに捨印を押します。

契約書等の署名者全員が押さないと捨印としての意味がありません。

捨印に使う印鑑

その契約書等に用いた同じ印鑑をを押印します。実印を使ったのであれば実印を、認印であれば認印を押します。

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