Last Updated on 2025年6月14日 by 勝
法定労働時間とは
法定労働時間とは、労働基準法によって1日8時間・週40時間と定められた、労働時間の上限のことです。一方、所定労働時間とは、会社が就業規則等で定めた勤務時間を意味します。
労働基準法第32条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
2 使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。
例えば、勤務時間が8時30分から17時30分までの会社で、昼休みが1時間だとすると、この会社の労働時間は8時間なので法定労働時間の範囲に収まっています(超えてはならないなのでちょうど8時間は違反になりません)。極端な例ですが、仕事が17時31分までかかれば、労働時間は8時間1分になって1日の法定労働時間を1分超えるので厳密に言えば労働基準法違反になります。
法定労働時間を超えるときの手続き
法定労働時間を超えて働かせるには、法律に定められた手続きをとらなければなりません。
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また、超えた時間については、割増賃金を払わなければなりません。数分、数十分の残業代を、わずかのことだから誰も文句を言ってこない。だから、これくらいいいだろう。というやり方はよろしくありません。たとえ1日1分でも、年間にすれば数時間になり、数千円のお金をごまかしていることになるからです。
労働基準法の法定労働時間の規定に違反すると「6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金」の罰則が適用される可能性があります。