労働時間の適正な管理

労働時間の定義を把握する

一般的には、労働時間とは、会社などに出勤して働いている時間のことだと認識されています。ところが細かい部分になると労働時間にあたるかどうかを巡って争いになることがあります。大きな問題としてはサービス残業の問題があります。また、着替えの時間が労働時間になるか、宿直時の仮眠時間は労働時間になるかなど、実に様々な問題があります。

労働時間だということになれば賃金の対象になり、労働時間ではないということになれば賃金が支払われないので、その違いは重大です。

労働時間の定義は、就業規則に記載されている就業時間ではなく、客観的に見て「使用者の指揮命令下にある」という判断が定着していますが、具体的な適用については担当者を悩ませる場合が少なくありません。こうした「労働時間」の扱いについて掘り下げてみます。

労働時間に含まれる時間と含まれない時間

所定労働時間は会社が定めた労働時間

法定労働時間は法律上の上限労働時間です

週44時間労働が適用できる事業場

各人の労働時間を把握する

労働時間の定義を明確にしたうえで、各労働者に時間外割増賃金等を支払うには、従業員一人ひとりの労働時間や時間外労働、休日労働の時間数を正確に把握しなければなりません。労働時間を把握する方法等について掘り下げてみます。

労働時間の適正な把握について

ダブルワークの労働時間把握

テレワークにおける労務管理

変形労働時間制などの制度

いろいろな労働時間制

時間外労働等をさせる手続き

労働基準法で定められた時間を超えて労働させるためには、「時間外労働・休日労働に関する協定」を締結して労働基準監督署に届け出なければなりません。その手続について解説します。

時間外労働の定義・三六協定・上限規制・割増賃金の計算方法

休憩時間・休日・休暇

労働者には一日の労働時間に応じて休憩を与えなければなりません。また、一定の期間に与えなければならない休日数も法律で決まっています。有給休暇に関する各種の定めも守らなければなりません。それらの制度について解説します。

休憩時間のルール

休日について

年次有給休暇について

公民権行使または公の職務執行の休暇を拒むことはできない

長時間労働対策

長時間労働は、身体や精神に大きな負荷をかけ、脳血管疾患若しくは心臓疾患、強い心理的負荷による精神への悪影響などの危険が高まります。長時間労働の解消は企業にとって大きな課題になっています。

労働時間に関する事業主の責務

労働時間管理チェックリスト

長時間労働を是正するために

特定の人が居残る場合の対策

勤務間インターバル

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準とは

長時間労働者への医師による面接指導制度

労働時間等設定改善委員会

労働時間適用除外

労働時間の適用が除外される労働者がいます。法定の労働時間がそのまま適用されない場合について押さえておきましょう。

農業水産業の労働時間適用除外

管理監督者の扱い

機密の事務を取り扱う者の扱い

監視断続的労働の扱い

宿日直勤務の扱い


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